第7章 戦闘
オールマイト『あー。
屋内での戦闘も含まれるので、参考になるかと思う。
しっかり見るように。
それと、本人たち同士で打ち合わせはしてないからね。
予め言っておくけれど、八百長じゃないからこれ』
戦闘の合図が出される少し前
オールマイトは、念のために説明してくれた。
葉隠「オールマイトが勝ったことないって、どれだけ強いんだろう?」
芦戸「さあ?」
切島「なんにせよ、見物だな!」ずいっ!
『切島、顔近付け過ぎ!!;』
二人がぶつかり合う直前まで
観戦気分のみんなの呟く声もあった。
(切島君が瞳を輝かせながら、モニターに顔を近づけてた)
だけど…
ぶつかり合った二人を見た直後、みんなが同時に息を飲むのも感じた。
その理由は…
がががががががががががががががががががが!!!
息つく間もないほどの、超近接戦闘があったからだった。
互いに互いの攻撃を逸らし合い
と同時に、裏拳や肘打ちが飛び交う中
その死角から掌底や拳が降りかかり合う。
それらを互いにかわし合いながら、いったん距離を取り
恵土ちゃんが左拳で殴りかかった。
それを恵土ちゃんから見て左後ろへ少し移動して避ける相澤先生。
↖
相澤
↑
恵土
即座に空ぶった左肘で
左前に居る相澤先生へ打ちにかかるが
それもまた、すれすれで右前へかわす。
↗
相澤
↖
恵土
右拳を間髪入れずに襲い掛かるも
同様に避け、また攻撃し続けていく。
死角に入って、確実に仕留めるよう画策しているわけじゃない。
真っ向勝負だった。
恵土ちゃんが、右肘を打つや否や
同時に、その死角から左拳を同時に打つ。
それを、咄嗟に受け止めた。
が、同時に左足で顎を蹴りにかかっており
それを僅かながら顔を上に向けて、相澤先生がかわしていた。
それを殴ろうとする、相澤先生の右拳をかわしながら
上体を後ろに倒しながらかわし
と同時に、互いが互いへ向けて蹴りを繰り出した。