第6章 田中恵土:パスト(past)
でも、再会して思った。
ある、出来事が伝わってきたから……
かっちゃんママは、強がってはいたけれど…
かっちゃんを遊びに、強引に送り出してから
勝己母「嘘つき…;
死なないって、言ってたじゃない;;」
玄関で、扉に背を持たれかからせながら…
私の母親が、嫌な予感がするって愚痴っていたことを思い出す。
アルバムやビデオなどの想い出の品を預かってくれた。
だけど…
恵土母「大丈夫。
絶対、死なないから^^」
勝己母「そう?ならいいんだけど(微笑」
そう、最後に笑い合いながら抱き締め合っていた次の日
あの事件が起こった。
隣でありながら、変化は感じ取れなかった。
変化が明らかになったのは、明け方。
かっちゃんの家に来た時
玄関のドアに触れて、解った。
その時に、どんな思いをしていたのか。
勝己「!!」
警察が来ている中
かっちゃんが、壊れた私の家を見て驚いていた。
そして…
警察が、かっちゃんの家に来て
起こった出来事を話し
勝己母「たっちゃんは!!??」
真っ先に、母親の安否を気にしていたが
祖父母も両親も殺されたことを伝えると…
膝から崩れ落ちて、泣き叫んでいたらしい。
それでも、連絡は取れない。
そして私は、事件を機に
国家機密の存在となったらしい。
ヴィランから護り抜くために…
だが、今では違う。
ちゃんと、自分で自分を護り抜けるだけの強さを身につけた。
だからこそ、帰ってこれた。
警察「生存は絶望視しているといっても過言ではありません」
そう、かっちゃんたちに伝えたらしい。
ヴィランに狙われる可能性を少しでも下げるために…
そうすることによって
結果的に、私を狙ってたヴィランから護ってくれたからこそ
バカイレイザーにも警察にも怒れなかった。
そして今……
私は、イレイザーと戦う。
感情のままにぶつかったり
打ち明けられるようになった、『大切な人』と…