第6章 田中恵土:パスト(past)
恵土「毛虫ついてる!」
勝己「ビクッ!!)・・!!??」
恵土「ぎゃああ!;こっちついたあ゛あ゛あ゛;(あわあわ」
勝己「ちょっと待ってろ、今外して」
恵土「わあああああああん!!!!><;;」
私が大泣きすると同時に、その周囲に台風が起き…
びゅうおおおおおおおおおおおおおお!!
勝己「うわあああああ!!!;」
毛虫ごと、かっちゃんは飛ばされた;
そして、近くにあった木の枝を反射的に掴みながら…
勝己「お前はベル坊の風バージョンかあ゛あ゛あ゛!!!・・;」
心の底から、叫んでた;
下らないことから、大事な事まで…
全部、全部……
本当に大切で、手放したくないものだった。
真昼間に、私たちは互いに言葉を交わした。
本当に、大事に想っていること。
それは、これからも変わらないこと…
そうして…
笑顔で、私たちは別れた。(私は涙を流しながら)
それから、明け方に引っ越すと伝えると
絶対に早起きして待ってるって、言ってくれた。
それが、あんな別れ方になるなんて…
思いもしなかったんだ。
その日の晩になる頃…
夕方に、どんちゃん騒ぎをした後で起こった。
母方の祖父母が、孫の誕生日ってことで駆けつけて
ヴィランから護るため
強力過ぎる個性から護るため、それによる自殺からも護るために
祖父は、『触れたものの個性を封印する個性』を
私の左半身に使った。
それは、封印した個性を行使することもできるし
封印する年月を指定できるわけだが、無期限となっていた。
今もなお、私を護り続けてくれている。
祖母の個性は、『自身に触れたものを気絶させる個性』
それによって、私は…気を失わせられた。
封印されてから、響く爆音…
しかし、その周囲には変化がないように見えるよう
空間ごと、そのはずだった影響を変えて
音波も外見も、何も変化がないように周囲へ見せられていた。
そんな中、私も戦おうとした。
それでも、みんなは護り抜こうとしてくれた。
父母に押さえられながら、即座に祖母の個性で気を失わされた。
昔は、その家族が最強だって信じて疑わなかったんだ。
だって…
その連携に勝てた事が、一度でもなかったから……