第5章 戦闘訓練開始
それからの説明によると…
状況設定はヴィランがアジトのどこかに核兵器を隠していて
ヒーローはそれを処理しようとしている。
ヒーローは時間内にヴィランを捕まえるか核兵器を回収すること、
ヴィランは制限時間まで核兵器を守るかヒーローを捕まえること!
コンビおよび対戦相手は、くじで決めるらしい。
それから、対戦が終わった後で
イレイザーと恵土ちゃんの戦いを見るということになった。
それを今、ビデオで撮っているらしい。
麗日「恵土ちゃん、只者じゃないって感じがするんだよね。
身にまとう、オーラ?
雰囲気っていうのかな?
何でか解んないけど、そんな感じがする」
出久「う、うん」
それに関しては、僕も同感だった。
それでもなお、差別しないでいてくれたことが嬉しかった。
だから、関わらないように周りから言われても
僕は、それをやめることはしなかった。
小学校では、誰もそういう人はいなくて
『最低な奴だ』ってことで、通されていて
あまつさえ、迫害レベルまで差別されて孤立してて
自殺しても、ずっとしてても
勝手に治ってって、なおさらに痛かったらしいけれど…
それでも、今は立ち直ってるって聞いて安心した。
どんな勝負を見せてくれるのか
今から、楽しみにしていた。
そんな時、恵土ちゃんの方では
相澤先生に対して、準備運動をしながら会話していた。
恵土「普通に闘っていいの?
モニタールームに行かなくていいの?」
相澤「ん?
そういうことはしなくていい。
お前はただ、普通に闘え。
いつものように、全力でな(にや」
恵土「あっはっはっ^^
奥の手使っちゃダメって言ってたじゃん」
相澤「ああ、そうだ。
その上でじゃないと、お前の体がもたない。
解ってるだろ?
あれは、体の負担が大きすぎる。
それ以前に
お前の体は、もう…」
恵土「了解了解。
ちゃんとやるよ^^
力を封印する個性で
自殺で死ぬ事から護ってくれた爺ちゃんのためにもさ(微笑」
相澤「ふっ…
あの頃のお前は、見るに堪えなかったのにな」
恵土「何年前の話だよ。もう立ち直った!」
僕等がかっちゃんたちと戦う中
それらを見ながら、昔話をしていたことに
僕等は、気付く由もなかった。