第30章 永遠に
後に、裁判事になりかけた。
最初に殺したのが、エクシードたちだったから…
しかし、私はそれを取り下げた。
それでも空無は、先程までの激闘から
その罪を償いたいと思ったようで、自首したらしい。
空無「あんな温かい拳は…初めてだったよ」
去り際に残した言葉に、私は返した。
恵土「ぱっぱと出てこいよ?
待ってるから!^^」
空無「…(涙目)
俺を、赦してくれるのか?」
恵土「赦さない!
一生赦さない!!
何があっても起こっても赦さない!!!」
空無「そこはそうなんだな==;」
恵土「…だから…
これからの人生、人として生きろ!
笑え!
人並みの幸せ掴んで、一緒に生きろ!!
ぶつけたくなったら、ぶつかってこい!!
また…殴り合いしようぜ!(微笑&ぐっ!」
拳を握り締めてみせると…
空無「…(くす)
…お前とは…もう、戦う気はしないよ」
恵土「…私もだ(微笑)
だから…今度は、殺し合いみたいな殴り合いじゃない。
心の中で押し込めていた思いを込めて、殴り合おう(にっ)
受け止める相手は…ここにいるんだから^^」
空無「!!(じわっ)
…はっ…
どれだけ…大事に想ってんだよ。
まるで…
バカみたいじゃねえか(目を伏せながら微笑み、涙を流す」
恵土「ああ、そうだな^^」
私が空無にできること
それは…理解者になること。
恵土「大好きだ^^
一生赦さないけどな!(きっぱり&にかっ」
空無「お前に会えて…本当によかった(涙&微笑」
恵土「私も…同じだ^^(涙」
苦しい思いもした、哀しい思いもした。
でも…
それ以上に、大切なものを教えてもらった。
だから……
それでいい。
赦さなくても、赦せなくても…
そいつが笑って、一緒に幸せを感じて笑えていれば…それだけで……
幸せだって、嬉しいほど感じられるから。
それがどれだけ、濃密なものかも
どれだけ…楽しいのかも、わかってるから。
だから…
まだ、痛いけれど…
進んでいくよ。
みんなのために……
それで、いいよね?
お父さん…お母さん…
遠い空…
それは、幼き日に……
共に見た空と、同じものだった。