第30章 永遠に
ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…
規則的な電子音と、消毒の臭い…
二日経ってもなお
治らないほど、酷使された怪我…
それらが、全てを物語っていた。
尋常じゃない、激し過ぎる戦闘だったことを…
そして、神野区で
オールマイトとオールフォーワンの戦闘が起こっていることを感じた。
が、その次の瞬間…
ばりぃん!!
恵土「!!」
突如として割れた窓に、目を向けると…
空無がいた。
空無「…」
がしっ!!
恵土「ぐっ!」
どごぉ!!
再びふっ飛ばされた。
恵土「ここ…確か、長野県だよな?
っていうか、何で公園!;)
げほっ!!
(また派手にふっ飛ばされた;」
がっ!!!!
恵土「くおっ!」
空無「理解、出来ない。
理解なんて、したくない!!」
がぎぎぎぎぎぎぎぎっ!!
再びまた戦闘になり…
恵土(やばい!!
このままじゃ民家にまで迷惑を!)
咄嗟に結界を張った直後
「?
何してるの?(きょとん」
公園に幼子が迷い込んできた。
恵土「!!」
空無「死ねっ!!!」
ざしゅっ!!
咄嗟に身を盾にして
即座に子供を結界内へと押し込んだ直後、心臓を空間ごと貫かれた。
恵土「がっ…は…っ」
ばた
地面に倒れ伏しる中
これは夢じゃないってことだけは、はっきりと解った。
空無「っ…
何で…」
そう俯く姿は、泣いていた。
何に対しての疑問かなどは、解らない。
でも…
何らかの、感情の変化があった事だけは……
なんとなくだけど、解った気がした。