第29章 林間合宿
その直後、私が取った行動は…
オールマイトへの、電報。
非常に短な間しかない。
なら、数字で素早く!
ぴぴぴぴぴっ!!!
合計、24文字。
239571236115093631500103
↓
くろまくはおーるふおーわん
↓
黒幕はオール・フォー・ワン
『意味は、イレイザーに聴いて^^♪』
いずれ、合宿が終わってからいきなり送って驚かそうとしていた。
前もって打っていたそれが、こんな状況で役立つなんて思いもしなかった。
でも…
長くはもたないかもしれない。
その頃、オールマイトは…
半身浴に興じていた、らしい……;
そうして…
数分前、私のいる方向を見ていたらしい。
でも…
凄まじい激闘で押し合っていたあの頃とは違って…
光汰も、心配してみていたことを知ったのは…
押されまくる現状と陥ってから、数分後の時だった。
光汰「恵土姉ちゃん!!」
涙に目をにじませながら
光汰を背負うデッ君が、急に現れた。
ちょうど、施設の方へ預けに行く所だったらしい。
その数分前
防戦一方へと変わっていった直後…
デッ君の方では、光汰を護るための戦いを終えた後だった。
そしてそれ(防戦一方)は…
遠目からでも、解るぐらいに顕著だった。
光汰「!!
恵土、姉ちゃん…」
出久「光汰君、乗って!」
光汰「…待って」
出久「!」
光汰「…
先に、ちょっとだけでいいから寄って。
お願い、だから…(ぎゅっ」
『救けたい人がいるんだ』
裾を握りながら言う光汰に、そんな思いが伝わってきた。