第29章 林間合宿
体力テストの時のボールを渡されたかっちゃんは
その当時と同じようにボールを投げた。
勝己「くたばれ!!」
FABOOM!!
が…
数値は、705.2m→709.6m
思ったより、大して変化していなかった。
相澤「約三か月間、様々な経験を経て
確かに、君らは成長している。
だがそれはあくまでも精神面や技術面。
あとは多少の体力的な成長がメインで
『個性』そのものは、今見た通りでそこまで成長していない。
だから――
今日から君らの『個性』を伸ばす。
死ぬほどキツイがくれぐれも…
死なないように――…(微笑」
人差し指を立てながら言われる中…
やっとこさ、まともな修業が始まった!
その頃…
食堂にて、扉を開けながら話しかけていた。
光汰「…(ぼー)
恵土姉ちゃんは?(こしこし」←いないのに気付いて起きた
マンダレイ「ん?修業に行ったよ?」
光汰は起きたばかりで、そう言っていたらしい。
後々、また話していた。
んでもって
『個性』は酷使すればするほど
筋繊維と同じで千切れ、修復して成長するらしい。
だが…
それを見た光汰は、『下らない』と呟いていた。
恵土「…」
色々と、受け入れられないものもある。
それが解るから…
その時は、そっとしておくことにした。
だけど…
デッ君が話しかけていたらしく…
その日の晩、愚痴をこぼしていた。
光汰「わずらわしいんだよ、あいつら…
そんな目に遭ったこともないくせに、解った口きこうとしやがって」
恵土「…うん」
不満たらたらな光汰に、私は…
相槌をうつしか出来なかった。
光汰「なんだその顔;」
光汰曰く、眉間にしわを寄せながらも笑おうとしてる
そんな変な顔に、私はなっていたらしい。