第28章 期末テスト
恵土父「超えていけ。
お前が、お前であることを望むなら…
お前なら…きっと、出来るはずだ(微笑」
恵土「…ああ。
憎しみも哀しみも
怒りも何もかも!
越えてゆく!!
私は…
全てを越えて生きてきた、エクシードの娘だ!!!」
誇りに想う名を叫びながら
私は左拳を天に掲げた。
それに…
太陽が応えるかのように…
雲間を消し飛ばしたように感じた。
『いってこい…(微笑』
遠くで、あの人が笑ってるように感じた。
それに、私はふと笑って…
それから再び
真剣な表情で、左拳を見つめていると…
エージェント「ふっ(微笑)
(どうやら、吹っ切れたようじゃな…)
来い。場所を変えるぞ」
どうやら、違う運動場に行くつもりらしい。
そうして、私は足を踏み出した…
再び、改に心に刻んだ道を実現させるために。
遠くから、声が聞こえる。
恵土父『迷いながらでもいい。
歩き続けろ』
恵土「!!」
エージェント「?どうした」
恵土父『その手で越えるために。
どこまでも
その足で歩いて、越えてゆけ。
己が信念の下…
己という存在を、この世に証明してみせろ。
自慢の…俺の娘よ』
恵土「…っ(じわっ)
…っ…ぅ…(つー」
涙が一筋、頬を伝った。
父親の想いが、感じ取れた。
母親もまた、笑いながら見つめていた。
『自慢の、娘だから…』
ッ…(ぎり)
何、やってんだ。自分は…
もう…
まだ!
この道は…
私は!入り口にも立っていないぞ!!
自慢の、娘だろうが…!!
泣いてもいい、笑ってもいい、怒ってもいい…
そのままの自分全部を、誇りに想ってくれたのは…
他でもない、人間の両親だろうが!!
腹くくれ!!
決めたんだろ!!
その中でも生きていくんだって!!!
…そうでなきゃ…
何のために、私は今まで生きてきたんだ!!
誇りに想う両親のために…
越えていけ!!!
忘れるな!!
そういったものとの
戦いという名の道に、身を置いたことを!
一生、戦い抜き続けると決めたことを!!
涙をのみながら、表情は真剣なまま…
前に進んでいった。
一歩ずつ、しっかりと踏みしめながら……