第28章 期末テスト
恵土(くば、くび、くぶ、くべ、くぼ…
どういう意味?;)
続きの言葉を考える中…
相澤「お前は一人だけ別だ。
区分されているからあっちいけ」
恵土「………・・(ぽかーん」
相澤「おい?;(目が点になってやがる;」
恵土「区分!!??;
早とちりか!;」
相澤「当たり前だろ(溜息」淡々
恵土「…でも…
それじゃあ、相手は…」
エージェント「わしじゃ」
恵土「ってええええ!!??;」
エージェント「職業体験ぶりじゃの」
恵土「早いよ!!;
早過ぎるよ、再会がああ!!!;」
相澤「特別に来てもらった。
全力のこの人に、一人で勝て。
制限時間は…30分」
恵土「!!」
相澤「無論、装備は自由に使っていい。
エージェントさんも使うから気を付けろ。
お前が憧れた、「エクシード」の師匠だ。
勝って、乗り越えてみせろ。
その胸の中に巣食う闇もな」
恵土「!!」
解ってて…
ワザと、そうやってくれてるってことかよ……
恵土「…ありがとう(ぼそり」
相澤「頑張れよ。
受かったらいっぱいおごってやる」
背を向けたまま、手を振ってくるイレイザーは…
どことなく……
エクシードに似ていた。
それを見て…
私は、どこか寂しく感じた。
いつしか、大人になったら忘れてしまうのだろうか…
この記憶も、想いも、感情も…多少なりともマシになって…
笑えるようになっているんだろうか…
小さい時
差し伸ばした左手を広げ、また見つめた。
化け物と拒絶され
誰一人として味方がいなかった、あの空間が思い起こされる。
闇を作り、人という存在を噛み締めされた。
その中にある穢れも、闇も…
全部が全部とは言えなくとも、たくさん味わってきた。
それでも…乗り越えなくてはいけない。
人が、人であるために…
闘わないといけない!!(ぐっ!!)
その左掌を、私は握り締めた。
もう…
『人に助けを求めて、伸ばすだけの手』にさせない。
『誰かを救うために、伸ばす手』にするために!!