第26章 これからの道
人格ごと全て否定されて、一人きりで…誰もいなくて。
その過去があったからこそ
そういういじめという行為が今もなお平然とあるからこそ
余計に、世界を壊すべきじゃないかって想いに負けそうになる。
息苦しくて、しんどくて
でも言えなくて
哀しみばかりで…死にたくなる。
けど、再び死んだ両親たちに会う時に笑い合いたいから頑張らないと
恵土「早い話、もっと頑張ろう。
全部背負って、その上で頑張って進まなきゃ…
そうでなきゃ、報われない。
よし、それでいこう)
…(真剣」
そんな中
飯田もまた、決断を語っていた。
ステインに、インゲニウムをやられた私怨に飲まれて
標的とみられ、左手がマヒするような怪我を残されたらしいが…
(ショートとデッ君は生かす価値ありと判断されたが
邪魔をするならと戦闘に発展したらしい(風に聴いた))
上鳴に一本気っていうかカッコよくね?と評された、ステインの生き方だが
それに対して
出久「上鳴くん!」
上鳴「え?
あっ…飯…わり!」
飯田「いや…いいさ。
確かに信念の男ではあった…
クールだと思う人がいるのも、わかる」
左腕を見つめながら呟かれた。
飯田「ただ奴は、信念の果てに『粛清』という手段をとった。
どんな考えを持とうとも、そこだけは間違いなんだ。
俺のような者をこれ以上出さぬ為にも!!
改めてヒーローへの道を俺は歩む!!!(ビシィ!!」
出久「おお!飯田君!」
拳を握りながらデッ君がそれに感心している中…
なぜか、私は…眉間にしわをよらせていた。
飯田「さぁ!そろそろ始業だ!
席につきたまえ!!」
出久(カッコいいよ飯田君!)
常闇「五月蠅い」
上鳴「なんか…すみませんでした;」
腕を振り下ろしながら叫ぶ飯田に対し…
なぜか……
理解されず、一人でもがき苦しんだ地獄を
その苦しみを知っているからこそか
腹が立って、しょうがなかった。