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越えてゆく者【ヒロアカ】

第26章 これからの道





精霊『それで自殺していたら、あいつらは人殺しになってた。


けど…

そうはさせたくないって優しさで、辛うじて踏みとどまってたのね。



優しさと、憎悪

相反する二つの感情の板挟みにあって、つぶれかかっている。



それを打開するために、今必死に考えてるんでしょうけれど…

キリがないわよ。


人格が崩壊しかかってもなお、安心させようと笑ってるんだから』



でも…

戦うって決めた。


恵土母『生きなきゃダメなの。

だって…そのおかげで、あなたに会えた。


一緒に過ごせて…

今、本当に幸せだから^^』



父の言葉があったから、護り抜く道を進めた。

母の言葉があったから、頑張れた。


あーもう、結局何言いたいんだろ;



早い話が…

闇が大きすぎて、多過ぎて…


護りたいって想いが負けそうになるって話かな。



この世界を殺したくて、壊したくてたまらない。


不透明で、痛くて、辛くて…



でも…

大事なものを、また見つけることができた。



どろどろとした感情の中に

再び、光が差し込んだ。



闇ばかりだった。


人と触れ合う度、痛感させられるそれは

とても歪で…




でも…

純粋に、護りたいと思ったんだ。


誰かが苦しんでる顔も、哀しんでる顔も視たくなかった。




だから…

どんだけ辛くても、人に言えなかった。


相談しないまま、打ち明けないまま抱え込んでた。



そのまま潰れればいいと思っても、それがなかったのは…


それで救われないって、哀しむ人がいてくれたから。



何が言いたいかってまとめると…


この世は闇ばかりで、業ばかりで、欲深で…

痛みや苦しみが大部分を占めている。



だから…壊したくなる。

今でも正直憎い、それに負けそうになる。


でも、護らないといけない。



その板挟みでなおさらに

今もずっと、苦しんでる。


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