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越えてゆく者【ヒロアカ】

第4章 幼稚園時代




恵土「ねえねえ、お母さん!」

恵土母「ん?」

かっちゃんの家へ歩いて行こうとする中

まだ、家の中で…


玄関で、言い出した。


恵土「私ね…

お母さんのこと、ずっとずっと大好きだよ!^^」

恵土母「!…え」


恵土「たまに喧嘩したり

口うるさいのがやになったりもするけど


それでも…

それごと、全部大好きだよ!!^^



嫌いなとこも、好きなとこも…

全部全部!ぜ~んぶ!!(両腕広げる)


大好きだよ!!!

お母さん!!^^」


そう言って、抱き着くと…


その時、頭に雫が振ってきた。

それに、?を浮かべながら頭をあげると……



両目から、雫が零れ落ちていた。



恵土「!!」


恵土母「くす)…そうね。

私もあなたも、似た者同士だもんね^^」

恵土「うん!

一生変わんないからね!!(ふんっ!!&えっへん!!」


腕組みしながら、胸を張って叫ぶ私に


恵土母「あっはっはっはっはっはっはっ!!^^

そういう所、本当に親子なんだから」


お母さんはいきなり、お腹を抱えながら笑っていた。



恵土「む~)何がおかしいのか解んないよ…


でも…」


それを見つめながら、私は思った。



恵土「嬉しそうでよかったあ^^」

恵土母「くすくす)…^^」


その日、満面の笑みを浮かべる母に

私は、飛び切りの笑顔を贈っていた。



愛してくれたこと、想ってくれたこと。



怒ってくれたこと、

(花瓶を割った私のために
動かないように、真剣な表情で叫んで怒ってくれた。

結婚記念のものだったけれど
それよりも、私の怪我を誰よりも心配してくれた)


傍に居てくれたこと、

(寂しい時、誰よりも傍に居て
温かく見守って、優しく寝かしつけてくれた)


誰よりも温かく、受け入れてくれたこと…



その全てが、嬉しくてたまらなかったんだ。




だから私は…


恵土「お母さんっ♪

お母さん~!♪(るんるん」

手を繋ぎ合って

歩きながら、嬉しそうに何度も呼んでいた。


恵土母「け~いとっ♪

恵土~!^^♪(るんるん」

そう返す母親に



恵土「あはは^^♪」

恵土母「ふふっ^^♪」


私たちは、笑い合っていた。


互いの存在に、愛しさに…

向けてこられた慈しみに対しても、全部……


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