第4章 幼稚園時代
恵土母「私ね…
お父さんと出会って、わかったの。
人間は、誰もが色んな感情を抱いてる。
それでも、人には見せられないものだってある。
崩れたくない。崩したくない…
色んな葛藤と一緒に、色んな思いが深まって……
あるものは闇に、あるものは光に…
色んなものに変わっていく。
人間は浅はかで、争い合う人たちだってまだ多い。
戦争だって、たくさんしてきた。
恨むこともあるし、憎むことだってある。
それでも…
これだけは忘れちゃダメ。
『あなたは…
私たち夫婦に、愛されて生まれてきた存在だってこと』を」
慈しむような目で、温かく撫でた。
恵土「うっ;うん!;(頷く&涙拭う)
ひぐっ;ぇっ;;」
母親を見つめながら、また涙が溢れて
目に涙がたまってきた。
恵土母「ねえ、恵土…
あなたを望んでいる人は、私たちだけじゃない。
誰だと思う?(首傾げ&微笑」
恵土「あ!かっちゃんとかっちゃんママ!!(微笑」
恵土母「くす)そうね^^」
恵土「そうだ!
だったら今からかっちゃんとこ行って遊ぶ!!(ぱあ」両拳握る
恵土母「あら。
私がしている料理はそっちのけ?(くすくす」
口に手を当てて笑うお母さんに、私はあわてた。
恵土「あ、えっと…!;(おろおろ」
一瞬どもりながらも、必死に次の言葉を模索する中…
恵土母「いいわよ。私も行きましょう^^」
恵土「ぱあ!)いいの!?」
驚き半分、喜び半分。
恵土母「昨日、泊めたんだから
たまには甘えさせてもらわないと^^♪」
恵土「やったあああああ!!!^^(ぴょおおん!!!」
エプロンをさっと脱ぎ捨てると同時に、椅子に掛けながら
さらりと言ってのけたお母さんに、私は跳び上がった。
恵土母「はい!行く準備!!(びしぃっ!!」
恵土「歯磨き持った!枕持った!(にっこにこ」
そう指さしてくるお母さんに
私はすぐにものを持ちながら叫んだ。
恵土母「はい、行きましょー^^♪」
恵土「わーい!^^♪」
手を挙げながら先導する母親に、私はついて行った。
そして、私は思った。
ずっと…
ずっと、こうして居られたらって……
一緒に居るだけでいいって
強く、願っていた。