第24章 職業体験(初日)
口に、何かが触れた…
恵土「……………(ぽかーん」
焦凍「…(そっ)
(落ち着いたか(なでなで微笑」
それは一瞬で…
そっと頬を撫でられた。
でも、頭は全く追いついてなくって……;
恵土「えっと…口?」
焦凍「口だな」頷く
恵土「…口に、口?」
焦凍「やったな」頷く
恵土「…………
キスううううううううう!!!!!??;」←今気付いた
焦凍「気付くのが遅いな;」
恵土「え!?;でもショート!;
まさか…ファースト?;」
焦凍「ああ」頷く
恵土「うええええええ!!??;」
焦凍「惚れた女が最初で俺は嬉しいが。
要するにしたくなったからした。反応が可愛かったからつい」
恵土「ええ!!!??;」
焦凍「前に言ってたよな。
修業が終わったら、伝えたいことがあるって。
お前が好きだ。結婚を前提に付き合ってくれ」
恵土「いっ!!!??;
でも私はかっちゃん以外考えられないっていうか;(あわあわ」
焦凍「そうか。
返事は明日の朝まで待つ」
恵土「ええ!!?・・;」
それから…
私は、徹夜して考えた。
真っ直ぐに、向き合いたかったから。
これからも、友達でいたいって思ったから。
そうして、出た答えは……
恵土「…あの…さ。
私は、焦凍のこと…人として、好きだよ?
でも……
やっぱ、かっちゃんじゃなきゃダメなんだ。
全力でぶつかれる。
どんだけぶつかっても、張り合うことになっても…
いつだって…
最後には、笑い合える。
こっちの意見無視してでも、生きて欲しいって願ってくれた。
ぶつかってきてくれた。味方でいてくれた。
何より…こんな私を、愛してくれた。
そんなかっちゃんだから…私は、惚れたんだ。
だから…ショート。
悪いけれど、ホントに真剣に考えたんだけれど……
恋人として付き合うのは、無理。
でも…ずっと、友達でいたい。
ショートが居てくれたから…
大勢の人の中でも、大丈夫に…なれたから(涙」
友として『大好き』だという想い
断れば、現在の関係そのものが壊れてしまうかもしれないという『不安』…
これからも、隣で笑い合っていたいという『願い』…
色んな思いが入り混じった上での、「答え」だった。