第24章 職業体験(初日)
そうして…
恵土「ずぎゃあー!
しゅびぃん!!しゃぎゃーん!!」
精霊『…凄いノリノリで書いてるわね;』
エージェント「それが大事じゃ」
恵土「あ、そういえば
エージェントって、何でつけたんですか?」
エージェント「ああ。
材料と材料の仲介人
そしてそれらを一つにし、製造するものじゃからの」
恵土「なるほど!
ありがとうございます、腑に落ちました」
それから書き続けること、1時間後…
恵土「できたー!(キラキラ」
一枚の紙にまとめ、完成した。
あとは、もともとの装備に付け加えるだけ!
エージェント「どれどれ。
ほおー!
即採用!!b(ぐっ!」
恵土「はやっ!!・・;」
精霊『即決ね;』
エージェント「ふむ。
なかなか凝ったデザインをするの。
材質に関してはどうする?」
恵土「耐熱性、耐氷性、耐雷性、耐光性、
風をよく通して、身軽で動きやすそうなものがよくって
あと、やっぱぶかついてるのがいい;(苦笑」
申し訳なさそうに後ろ頭をかくと
エージェント「わかった。
サポート会社に関してはわしが直々に申請しておく。
今日は安心して、ゆっくり休むといい。
明日には完成させる。
わしの、最後の…史上最高の一品をの」
恵土「!…え?」
エージェント「…わしが、お前を指名したのは…
最後に託す相手を、お前に決めたからじゃ。
お前なら…
史上最高、最強のヒーローとなれるとな」
恵土「…」
エージェント「…
誇れ。エクシードを超えたことを。
今までの数え切れんほどの逆境…
それらを、誰も味方のいない場所で越え続けてきたことを……
憎んでも殺しても全く足りんぐらいの憎しみの中…
それでも
それごとこの世界を愛し、護ることを選んだお前だから
最後に託す相手として、選んだ。
もう、長いこと待った…
エクシードがこの世を去ってから9年、
生涯、最期にして
最高の傑作を作ろうぞ!(かっ!!」
私のお父さんが生きてたら、今6月だから55歳。享年45歳。
15歳の時として、今から39年も前。
当時受け持ったエージェントの年齢が、46歳。
それで…現在、85歳。
渾身の力を持って、最高の傑作を生みだそうとしていた。