第24章 職業体験(初日)
そんなこんなで…
恵土「っていうか、言ってる場合じゃなくない?;」
精霊『そうね。
火事になったら大変でしょうし、行きましょ』
恵土「うん;会話で足止め喰らってたのこっち;」
精霊『固いこと言いっこなし!GOGO!!』
恵土「はいはい;」
やっとこさ、建物の中に入っていこうと
インターフォンを押すと…
ぴーn
どごおおおおおおおおおおおん!!!!!
恵土「…;」
精霊『…;』
何この現場;
うーうーうー
サイレンまで聞こえてきたんですが…;
精霊『咄嗟に浮いててよかったわね;』
恵土「うん;っていうかさ…」
精霊『うん;』
精霊&恵土『何があったの?;』
思わず、顔を見合わせながら同時に呟いた。
状況を整理しよう。
チャイム鳴らした
↓
玄関から大爆発
↓
一直線に爆風と炎が出てくる
↓
僅かなタッチ差で宙に浮いてかわした
↓
サイレンが聞こえてきた
最初に爆音が鳴ってたってことは…;
恵土「とっ;
とりあえず救助おおおお!;(ぐるぐる」パニック
びゅん!!
「無事だがどうした?(ひょこ」
ずざあああああああああああああああああああ
混乱して目がぐるぐるしながらも
即座に、建物に入って助けようと飛んでくと
瓦礫ごとひょこっと起き上がってきた。
それにまたショックを受けて、ずっこけた。
恵土「…;」
精霊『えっと…;
この職場って笑点?;」
「違うぞい。ヒーロー事務所じゃ(えっへん」
起き上がった人が、白い顎髭を触りながら胸を張った。
恵土&精霊『え?;
このおじいさんが…ヒーロー?;』
「わしはこう見えて58じゃ!若いぞ!!(ぷんぷん」
恵土&精霊『ええ!!??;』
「いや、68だったかの?(首傾げ」
恵土「…;」
ずさあああ!←今度は精霊がずっこけた;
あのサイレン、隣の現場か;
まさかの関係なかった;しかも火事でボヤだったとは…;
っていうか…
イメージしてた人と、全然違う!!;
威厳皆無の、親しみやすい近所のお爺ちゃんって感じ!!;