第23章 修業
それからは…
午前に
恵土「かかとを付けたまま移動したり攻撃しようとすると
どうしても一瞬動くのが遅れたり、リーチが短かったりする。
重心となる足が右の場合、かかとを付けてぶれないようにし
左かかとを浮かせて
つま先で踏みしめ、どんな時でもすぐ自在に動けるようにするんだ」
焦凍「なるほど」
恵土「あとヒトの体は
内側には力を入れやすくても
外には力を入れにくく出来ている。
例として、右拳は左前に強く出せるが
右横には強く押し出せない。
それを補うために
足の踏ん張りでつま先で床を飛ばしながら重心を移動させる(うんぬんかんぬん」
自然で無理のない動き方、受け身
無駄のない動きに視える理由などまで教わった。
組手や、一瞬で発動させる瞬発力
それに関しては…
殺されかければ、一番すぐできる
とのことで、日本刀で斬られかけた。
本当に、数mmに迫って…
その直後、一刀のもとに斬り伏せられる光景が入ってきた。
あまりにもの圧迫感が故か、瞬時に炎と氷が同時発動した。
恵土「咄嗟の防衛本能だ。
私も、それがきっかけとなって
個性によるエネルギーの全てが同時発動できた…
今は精霊がいるおかげで、もっとやりやすくなったがな」
精霊『当然(ふっ)
あんたが生み出したんだからね^^b(ぐっ!』
恵土「ああ^^b(ぐっ!」
誇れる自分、か…
俺も、負けてられないな(微笑)
それから後は学校と、母への見舞い。
晩ご飯を食べてから再び修業
それから風呂に入って汗を流して、道場で眠りにつく。
といった日々が、職業体験が始まるまで続いた。