第23章 修業
『…胸を張って、会いたいんだ。
誇れるような自分になって…
また、一緒に笑い合いたいんだ(微笑&キラキラ』
『殺されたみんなも、ヴィランも一緒に
幸せを感じて、どんな闇を抱いてても…
光を抱いて、温かく笑え合える世界に……(涙目&微笑』
そう、目を輝かせながら
涙目になりながらも語る恵土に…
ふと…
『俺も、負けてられないな(微笑』
そう、思ったんだ……
世界を憎んで、壊したくなった時もあった。
それをしちゃいけないから、自分に当たってた時期もあった。
自殺しようと、何度もしたことも…
知ってるからこそ、なのかもしれないな。
こうやって、笑えていることが…
本当に、奇跡だと解っているから……
恵土「?さっきから何で笑ってるの?」
焦凍「…いや。
これからの修業が有意義だと思っただけだ」
恵土「そっか^^」
焦凍「微笑)…」
お前のこれからの人生も…幸せだといい。
母と会えず、父を憎んでいた時も
母とうまく話せず、いっぱいいっぱいになっていた時も…
無意識にでも、いつでも助け出してくれた。
それでも笑えていたのは、きっと…
お前が、いてくれたからだ。
それが、俺がお前に魅かれた理由。
焦凍「恵土…
修業が終わってから、話したいことがある」
恵土「んー?
今話せばいいじゃん。ふあああ」
そうあくびをしながら体を起こそうとする恵土に
俺は布団をかけながら倒し、寝かしつけた。
恵土「?」目を丸くする
焦凍「…
いつか、俺の口から伝えたいことなんだ」
恵土「そっ、か…わか…った……(うとうと)
すー」
眠りにつく恵土を見ながら…
俺は微笑みながら、その頬に触れ……
そっと、撫でた。
あいつ(爆豪)が
どれだけ恵土にとって巨大な存在かは解ってる。
でも…
それでも…譲れない。
月明かりが道場を照らす中
その寝顔を見ながら俺は、そう思ってから隣の布団で眠りについた。
明日に備えて―――