第4章 幼稚園時代
かっちゃんの部屋で
ビデオを見ている中、空を飛んでいる映像が混じっていた。
切島「そーいや、どうやって飛んでんだ?これ。
教室でも飛んでたけれど」
恵土「あー。
風を圧縮させて、ふわふわと浮いてるだけ」
轟「風に乗る感じか」
恵土「頷く)うん。
それも密集させたやつね」
そう話し合う中…
勝己「ちけえ!!恵土から離れろ!!」
切島「え~;
でもよぉ、これ以上離れたら外に出なきゃだぜ?;」
勝己「出ろ!帰れ!!」
ぎゃいぎゃいと喚く中
ばしぃん!!(勝己母が勝己の頭叩いた)
勝己母「恵土ちゃんの友達にそういうこと言わないの!
あ、恵土ちゃんの母親映るはずよ。これから」
勝己「てめぇまで腰かけてんじゃねえ!!」
恵土「そういうこと言わないの!!」
ばしぃん!!(恵土が同様に叩いた)
勝己「っ;」
勝己母「あら懐かしい。
覚えててくれたのね^^♪(なでなで」恵土頭撫でる
恵土「当たり前でぃ!
なんたって…
勝己ママが初めて教えてくれた必殺技なんだから!(ぐっ!&ふんっ!」
勝己母「あら嬉しい^^」
そうきゃっきゃとはしゃぐ中…
勝己「けっ!!(ふいっ!!」
切島「お~!!すっげぇ美人!!//」
一人はそっぽを向き、一人はビデオにくぎ付けになっていた。
轟「…;」
そしてかたや、もう一人は…
荒れ狂う現状に、思わず冷や汗交じりに黙っていた。
そんな中、ビデオでは…
霊感の件について流れていた。
恵土「ねえ、お母さん…
何で、人間って醜いものばっかりなの?;」
ふと、台所で
涙目になりながら、震えながら尋ねる姿が映った。
そうなる少し前では…
きい…きい…
ブランコに乗りながら、周囲を見ていた。
色んなものばかりがある中…
人にしかない、特有の闇があった。
だから
ふと立ち上がって、色んな場所を歩き回っていた。
それでも…
それでも
純粋無垢な人間は、どこにもいなかった。