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越えてゆく者【ヒロアカ】

第23章 修業




そんでもって…

恵土「…そっか。

お母さんが…」

焦凍「ああ。

母は泣いて謝り、驚くほどあっさりと笑って赦してくれた。


俺が何にも捉われずにつき進むことが

幸せであり、救いになると言ってくれた」


恵土「…そっか」

焦凍「…

事務所の件だが…


俺は、エンテヴァー事務所に行こうと思ってる」

恵土「!!」


焦凍「以前のままの俺だったら

職場体験で親父の事務所を選ぶなんてことは、絶対なかった。


赦したわけじゃないし、赦す気もない。

ただ、奴がNo.2と言われる事実を
この眼と身体で体験し、受け入れるためだ」

恵土「…「君の力じゃないか!!」…か(微笑」


焦凍「ああ。

恨みつらみで動く人間の顔なら、よく知ってた。

そういう顔した人間の視野が、どれだけ狭まってしまうのかも知ってた。


で…どんだけクズでも

No.2と言われるだけの判断力と勘の良さは、認めざるを得なかった。



簡単なことだったんだ、全部。

簡単なことだったのに、見えてなかった。


たった一言…



それが…

左を使えるようになったきっかけだ。



それに…

行くからには、後れを取るわけにはいかない」


真剣な表情で、邁進していこうとする姿勢…

その力になりたいと、私はふと思った。



恵土「そっか。

じゃあ、早く寝ないとな。


明日の朝は早いぞ」


焦凍「ああ」

そうして、電気を消して横になった。


が…


焦凍「…そういや、事務所はどこにしたんだ?」

恵土「んー?」


疑問に思ったのか、尋ねてきた。


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