第22章 ヒーロー名
ミッドナイト「え?」
出久「名前?」
恵土「うん!」
そう話す二人と、動揺したまま黙る皆に
私は、微笑みながら力強く頷いた。
ミッドナイト「いいの?名前で」
恵土「こっくり)うん」
焦凍「ライトニングかエクシードじゃないのか?」←昔話を聴いて知ってる
恵土「…
もう、あの頃とは違うんだ。
あれから…
色んなものを学んだ、色んなものを身をもって知った。
無個性であってもなお
ありとあらゆる逆境を「越えてゆく者」、エクシード…
「護りし者」、ライトニング……
どっちも
私のなりたかったもんで、憧れた存在だ。
けれど…
これから、私の生きる道は変わっていく。
そして…
私自身そのものが…
この世に生きた「証」だから(微笑&真剣」
その言葉に…
『!!』
誰かの、息を飲む音が聞こえた。
恵土「…
そして…
これから生きていく道、そのものが「私」だから!」
その言葉に…
言おうとしていることが伝わったのか、目を丸くしていた表情が変わり
優しく微笑んで、頷いた。
ミッドナイト「うん!いいわよb(微笑&ぐっ!」
そうして…
ふと、飯田を見ると
病院での出来事が視界に映った。
恵土「!!(また、勝手に能力が;」
自動で読み取ってしまう中…
インゲニウム「恵土の、いうように…
リハビリで…復帰するにしても…時間が…かかり過ぎる。
ヒーローインゲニウムは多分…
ここでおし…まいだ」
飯田「ダメだ!
これからもっと多くの人を導くんだ、兄さんは!!
嫌だよ!!(涙目」
インゲニウム「俺だって…嫌だよ…
だからさ…
お前がいいなら…
この名……受け取ってくんねえか」
その声が、病室に静かに染み入るように響いていた。
そして飯田は、インゲニウムと書きかけ…
飯田「…(僕はまだ…」
「天哉」と書き直して出した。
ミッドナイト「あなたも名前ね」
こういう時は…
何も、言わない方がいいんだよな?多分。
簡単に、立ち入っていい問題じゃない。