第21章 見舞い
それからは…
泣き疲れて寝てしまった恵土を、放っておくわけにもいかず
母親の病室に運ぶと
母親が、自分のベッドに寝かせるように言ってきた。
その数分後、恵土が起きて…
目をこすりながら体を起こす恵土に、母親が尋ねた。
轟母「もしかして焦凍の彼女?^^(にっこり」小首傾げ
恵土「いいえめっそうもない!!/////(ぼぉん!!!&しゃきーん!!」
焦凍(凄い蒸気だな;)
それから馬鹿みたいな話ばっかりしていた。
轟母「くすくす)可愛いのね^^」
恵土「!・・////
からかわないで下さいよ、もお~//(ぷ~」
頬を膨らませて…
焦凍「まるでハムスターだな」
恵土「!!??;」
轟母「あら、ホント。そっくりね^^」
恵土「二人してひどい(むっすぅ~」
焦凍「くす)…」
なぜか、むくれっ面になるそれがおかしくて…
頬をつつくと
ぷしゅ~
間の抜けたような、空気の抜ける音が響いて…
轟母「あっはっはっはっ^^」
焦凍「…(微笑」
気が付けば、一緒に笑っていた。
恵土「むぅ~!!)
ショートのバカあ゛あ゛あ゛ー!!(ぷんぷん」
無論、怒りにかられた恵土からヘッドロックを食らったが…
それでも…
なぜか、心地よく感じた。
温かくて…
馬鹿みたいで……
その割に、とても居心地がいい。
気が付くと、俺は笑っていた。
恵土「?ショート?」
恵土は、その意味が解らないようだった。
焦凍「…ありがとな、本当に(微笑」
恵土「?」首傾げ
全く通じていないみたいだったが…
それでもいい。
実は、俺が母親と話しに来たのはこれが最初じゃない…
最初の時は昨日で、母親との会話はぎくしゃくしていた。
…それで、少しだけ…
すがる想いで、恵土に頼った。
そのおかげか…
昔みたいに、一緒に笑うことができた。
おかげで、俺は今…
本当に、幸せだ。