第20章 閉幕
恵土父「あ、ソラって呼んでいいぞ!^^
田中彼方だったら
たなかかなたで、回文だろ?
小さい時、散々ネタにされてなあ~;
だ~か~ら♪(ぽんっ!と肩に手を置く)
彼方とかけて「ソラ」って呼んでくれ^^♪(るんるん」
相澤「嫌です。エクシードで十分でしょ」
恵土父「そんなに冷たいこと言っちゃいや~ん(にや&すりすり」
相澤「うざい」
幼恵土「うじゃい」←三歳
恵土父「ガーン!!)二人してひどい!!;」
当然顔をしていた。
生前の、平和のあの時…
どうしても、声に出して呼べなかった。
たった一つの名…
それは、遠く空に響いて……
静かに、吸い込まれていった。
その直後、雲が勝手に動き…
それは……
恵土の父親の、満面の笑みと全く同じ形になった。
そして、その近くには…
恵土の母親の、満面の笑みがあった。
その呼びかけに、応えるかのような現象に…
また、なおも…
涙が、知れず知れずの内に…
静かに、零れ落ちた。
そんな中、花火を見つめたまま
固まっていたかっちゃんが、やっと解放された。
望んでいた1位じゃなかったことに、暴れていた。
だが、その想いは
この花火を見ている瞬間だけは、消し飛んでいた。
勝己(…あんなに…
嫌いだって、言ってたじゃねえか。
人も…群れも…
大っ嫌いだって…言ってたじゃねえか。
いつも、怖いって言ってたくせに…
苦しいって苦しんできてたくせに……
それが…
やっと、笑えるようになったのかよ(震))
ばか、やろうが…
時間、かかり過ぎなんだよ^^(涙」
震えも涙も止まらぬ中…
その表情は、満面の笑みだった。
一番、隣に居た。
体験入園で、刺されて殺されかけたことも聞いていた。
群れを見るだけで
感じられる闇に苦しんでいたのを、すぐ近くで見てた。
人が、怖くてどうしようもなかったのも
ぶつけられた暴言を真に受けてばかりで、死のうとさえ思い悩むのも見てきた。
でも…