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越えてゆく者【ヒロアカ】

第20章 閉幕





恵土「……

小さい時…私は、殺されかけました。


自然と、超速再生するのが面白かったんでしょうね^^;



差別されて、暴言はかれて、傷付けられて

誰とも話すことさえもなくって、ただただ勝手に思い詰めて…


それでも、味方なんて一人さえもいなくって……




どうせ、話した所で

相談した所で、受け入られるはずがないって


昔、勝手に絶望してた。



何度自殺しようとしても

勝手に治ってくから、意味なんてありませんでした。


ただ、気が済むまでって感じで…;(ぽりぽり)



そんな…

幼少っていうか、小学と中学時代を過ごしてました」


俯き気味に

重々しい過去を、簡単にまとめて語った。


でも、話さなきゃ伝わらないって思った。



どうして、こんなにA組が大好きになったのかを…



伝えたかった。

全部ひっくるめて、大切だったんだって気付いたことも……


天に居るお母さんにもお父さんにも

自分が今に至るまでに、支えてくれた人たちに届けたかった。



恵土「涙目)…



けれど…(顔をあげる)


そんな、ぼっちだった自分が

自分が、ここまで立ち直れました」


誇れる自分で、在りたい。



精霊に言われたように、少しだけ

今、この瞬間だけは…


自分を誇れた。



太陽の光が、私に向かって差し込む中

いつもより、胸を晴れたように思えた。



恵土「殺されかけてばっかだった時からすれば、天国で…」


気付けば、笑みが止まらなかった。

一緒に笑ったことも、バカみたいなことしたことも…


喧嘩したことも、それでも最後は



受け入れてくれたことも……



恵土「初めて、受け入れてもらった。

初めて、一緒になって馬鹿なことやらかした(微笑)


私にとって、A組は…

大切な居場所であると同時に、大好きな人たちだから^^



だから!

今からやる花火は、すっごい自己中なものです!!


どうか、ご了承のほどをよろしくお願いしますっ!!!(お辞儀」



そうして、頭をあげて笑いながら

完全にものにした「ゼロドライブ」を、精霊と共に発動した。


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