第20章 閉幕
あれから、逃げるように走っていった中
すぐ、誰もいない控え室に入らせてもらった。
恵土「はあっ;」
入ってすぐ、震えが再開しだしていた。
そんな中…
精霊『意外』
恵土「え?」
精霊『きつく当たるのね』
恵土「いや…
なんか、自分を重ねちゃってさ。
カッコ悪いよな、こんなの(苦笑」
精霊『カッコいいわよ?』
恵土「!…え?」
精霊『だって、それだけ大切に思ってるってことじゃない。
無駄にしたくないんでしょ?
それで気付いたことも、昔に気付けなかったことも全部伝えようとしてる。
うん、誰がなんと言おうとカッコいいわよ^^
だって、私を救ってくれたんだから!b(ぐっ!』
恵土「!;(じわっ!)
小南ー!!(だきっ!&涙」
精霊『人違いよバカ!!;』足蹴で離そうとする
ごめん…
お父さん、お母さん……;
こんなに痛いなんて…
想いもしなかった。
無茶して傷付く姿を見ることが
こんな気持ちだったなんて、想いもしなかったんだ;
こんなに張り裂けそうな痛みは…
二人が、目の前で殺された時以来だった;
恵土(だからごめん…
今だけは、泣かせてっ(涙)
その後で、いくらでも…
大好きだって言ってくれた『笑顔』を、見せるからっ!)
そうして私は、精霊に抱き付きながら
扉の前でしゃがみ込んで、泣きじゃくった…
そんな中、デッ君たちの方では…
麗日「そう、だったんや…」
出久「…うん。
だから、お礼と…
一言、ちゃんと謝っておきたい。
一番、言わせちゃいけない言葉を、言わせてしまったから…」
切島「?何が?」
出久「…お母さんの、こと…(ぎゅ)
恵土ちゃんのお母さんは…
もう、殺されてるから……
実際…もう、死んでて……(俯く)
恵土『お前には…!!
母親が、いるのに!
一番、笑顔にさせたかった…
安心させたかった人が、すぐ近くに感じ取れるのに!!;
いつだって、望んだ時に!
笑い合えるのにっ!!!;』
とっても、痛々しい声だった。
泣きながら、震えてた。
きっと…
一番、言ってて辛かったと思うんだ」
そう呟く、出久の顔は
先程、恵土が見せていたような…
痛切な、表情だった。