第20章 閉幕
なったことさえもなかったから…
かっちゃんと喧嘩して、どやされるまで…
実際、デッ君が似たような状況になるまで
気付くことさえも、なかったんだ。
こんなに、痛いってことも…
やるせない、想いも……
出久「大丈夫だよ。
気持ちは、痛いほど伝わってきた。
心配してくれて、ありがとう。恵土ちゃん^^」
恵土「…ん(こく)
どうしても壊れるなら、壊れないまま最大の力で応用するか
もっと考えて、負担が皆無の程度に使え。
見てるこっちが、心配で死にそうだ(ぐすっ」
出久「え!?;そんなに?;」
恵土「大事だから当たり前だろ、バカ」
出久「…!
…(微笑)
ありがとう^^//」
…私が答えた言葉が嬉しかったのか
デッ君は嬉しそうに、頬を赤らめながら満面の笑みを浮かべた。
これで…
こんな、右手が歪むことがなくなればいいんだけど……
でも、きっとどうしようもなくなったら
後先考えず、使ってしまうんだろうと思った。
目の前に、救けられる人がいれば
それを優先して、助けようとする。
無茶をしてでも、護れるものなら護ろうとする…
それが、デッ君だから……
そんな思いと共に、デッ君を見つめながら
恵土「はあ;(溜息」
溜息を吐いた。
出久「え?;どうかしたの?」あせあせ
恵土「いや…
無茶するなって言っても
どうしようもなくなったらやるだろうなって思ってさ(ちらっ」
出久「いっ!!?・・;(ぎくっ!!」
恵土「デッ君のことだから、目の前で助けられる人がいれば
後先考えずに、先に助けなきゃって身体が動いて
気が付いてたら壊れてましたってのがありそう」
出久「うーん;」
麗日「それは否定できないかも^^;(苦笑」
出久「え…;
あ。
うん;多分やっちゃうかも;」
恵土「多分じゃなくて絶対やる」
出久「え!?;」
恵土「かけてもいい」←自信満々
出久「…うーん;
確かに…うん、やる;(こく」
恵土「それまでに、デッ君の体に
負担が『全く』かからないような使い方を覚えなきゃだよね」
全くを強調して言ってみました。
伝わってるとは思うけど、やっぱり念押しときたい。
無茶するなって言っても、救けられるなら絶対無茶するだろうし。