第20章 閉幕
くすくすと笑う私に
『なによ~(頬膨らませる』、軽く小突いてくる精霊。
結局の所、お互い一緒になって笑い合った。
そうして、ひとしきり笑い合ってから…
話題が変わった。
精霊『それはそうと会場に戻らないの?』
恵土「え?」
精霊『もうすぐで終わるわよ?競技全部。
今決勝戦だし』
恵土「なんだって!?;」
精霊『急がなくても大丈夫よ?一瞬でつくだろうから。
もう決着がつくわね』
恵土「ええ!!??;」
精霊『あんたの持つ個性は
この世界を含めた全てのエネルギーと一体化する個性だから
「世界そのものが存在する限り、いつでも復活可能」っていうのを利用して
元来あったであろう「寿命の年数」を測定してから
それまで新たな細胞を生み出して復活させ続けるようにすることで、寿命を戻したのよ?
分かる?』
恵土「え、うん。
ってえ?;決勝と何の関係が?」
精霊『原理知りたがってたじゃない』
恵土「うん」頷
精霊『意思を持った個性だったから、これまで自動で回避や反撃も可能だったけど
自我が芽生えたことで
それら用に残っていた力も攻撃に回せる様になったからね!(キラーン』
恵土「…なんだかんだ言って、すっごく頼れるね」
精霊『その私を生んだんだから誇りなさい!(びしっ!』腰に右手を当て、左手の人差し指で差す
こうして
私たちは一緒に、会場へ向けて一瞬で飛んでいった。
前置きが長くなりましたが、いよいよ決勝戦終了です;