第19章 誕生
左掌にエネルギーを集約させながら、空無へ差し出した。
びしびしっ!!!!!!
ばりいぃん!!!!!!!
その瞬間
空無の作り出した「空間無効」の効果を宿した障壁が
私が集めて解き放とうとした「衝撃の余波」だけで
一瞬で、凄まじい轟音を立てながら崩れ去った。
(その時の轟音は、音だけでビルが崩壊するほどだったらしいが
無意識の内に、周りへの悪影響も負担も無効化していたらしい。
後に精霊曰く、完全に御し切ったが故だとか)
恵土「今、ここで!(かっ!!」
その直後、一瞬で力を解き放たれようとした瞬間…
空無の姿が消えた。
しーん
そんな擬音語がふさわしいような静けさに包まれる中…
恵土「あれ?消えた」
精霊『バカー!!!!』
呆気にとられながら、ふと呟いた瞬間
耳元というより脳内をかき混ぜられるような大声で叫ばれた。
というより、テレパシーに近いか。これ;
恵土「キーン)・・;」
精霊『前置きが長いせいで逃げられちゃったじゃない!!
何考えてんのよバカ!!;』
あまりの大声に、目を点にしてほうけていると
私の頭サイズの精霊に
胸ぐら掴まれながら、ぐいぐい揺すられまくる中
恵土「いや…んなこと言われても;」
精霊『溜め過ぎなの!!
言葉だけでなくエネルギーも!
十分消し去れるぐらいのエネルギーはたまってたでしょ!
そのまま撃てばOKだったのにいい!!!!!;』
揺すられまくる中…
精霊『バカアアああああああ!!!!!』
近くにあったビルの壁に叩きつけられた。
精霊『長年の決着やっとつけれるはずだったのにいいい!!』
そう泣き叫ぶ精霊に対し…
恵土(精霊が見えないようにやってたら、きっと変な人確定されてたぞ;)
心中の思いでツッコんでから
恵土「いやいや;
扱いがまだ不十分だったからまだ解んない;(くらんくらん」
頭がぐらんぐらんしながらも
かくんかくんと、頭が揺れながらも答えると…
精霊『口答え禁止いいい!!』
恵土「何で!?・・;」
大声と共にふっ飛ばされた;
ギャグみたいに飛ばされてばっかだな…私;
っていうか……
精霊って、そんなキャラだったんだ;←今更知った