第19章 誕生
ゴゴゴゴゴゴゴ
空無「!?
なんだ、この圧迫感は…!!」
凄まじい衝撃の余波と共に、空無の攻撃を弾き返し続ける「純白の光」に…
驚きを露わにする中
どぅっ!!!!!!
一瞬で、その光が膨れ上がった。
全身から10m四方に、陽炎どころか全てを押し切るほどの
圧倒的な力が、自身の存在を所狭しと示し続けていた。
空無「なん、なんだ…この、力は!?
(異様すぎる!」
元来なら吹き飛ばされるはずの所を、何とか踏みとどまる中
それでもなお、気を抜いたら飛ばされるという状況に
地面を強く踏みしめ、構えをとくまいとし続けていた。
恵土「…
(神の力とも違う。
不思議な、感覚だ」
そう思いながら、左掌を見つめる中…
恵土「…(ぎゅ&微笑」
ふと、笑みが零れた。
すぐ近くに存在するという安心感か
風が同じように想い、行動に移してくれたことへの嬉しさ故か…
今までの時を経て、それでもなお「大好きだ」という感情に包まれたからか……
様々な感情が入り混じり、それが笑みを作り出していた。
恵土「…
エネルギーが、自然と集まってくる。
この世のエネルギーに、自我が生まれた。
私を、護りたいと言ってくれている」
そんな言葉と共に、神の力までもが集まっていき…
もともと人外ともいえる力が
なおさらに凄まじさを増し、顕著となっていく。
空無「自然とっ…エネルギーが集まって?
自我?意思を送って操っていたはずじゃ!?」
動揺を露わに叫ぶ空無に
恵土「…終わらせよう。
長かった、戦いを…」
そう言いながら、左掌を差し出した。
びしびしっ!!!!!!
ばりいぃん!!!!!!!