第1章 出会い
その当時、私たちは幼過ぎた。
だからこそ、互いしか見えてなかった。
恵土「…うっ!」
バスケットボールのおもちゃで、シュートを決める中…
そのボールをふと、勝己は取った。
恵土「?」
勝己「…」
くれないことに首を傾げる中…
勝己もまた、シュートを決めようとした。が…
ばしぃっ!
てーんてんてん
恵土「…」
勝己「むっ)…」
とたとたとた
しゅっ
ばしぃん!!
勝己「う~っ!!」
あ、苛立ってる。
その当時の勝己は
シュートがうまく入らず、イライラしていた。
今にも地団太踏みそう…←見ていた感想
恵土「……」
その時、私の周囲に風が吹いた。
勝己に気付かれないよう、制御された強風が…
そして…
勝己は、風の力の補助もあってかシュートを決めた。
恵土「お!」
勝己「よしっ!(ぐっ!」
恵土「うっ、うっ!^^♪(拍手」
ぱちぱち
それを見て、当時の私は嬉しそうに笑っていた。
勝己も勝己で、にやりと笑ってブイサインをしていた。
これが、幼い頃の当たり前。
勝己「へへっ(にや)
ん」
笑って、ボールを差し出す勝己に…
私はそのボールを両手で前のめりになって取り、満面の笑みを浮かべた。
勝己「!…//(ふいっ」
恵土「う?(きょとん」
真っ赤になった勝己に、疑問に思うものの
それよりもシュートを入れようと、リングに向き合った。
これは、私が生後6か月の時
勝己が1歳5か月の時だった。