第1章 出会い
そんな社会の中…
私たちは出会った。
恵土「…」
勝己「…」
恵土「……」
勝己「……」
勝己母「やだーっ!
この子睨み合ってる!(ぱぁん!!」
恵土母「あら、睨めっこ?^^(くすくす」
勝己の母親は、勝己の頭を軽く叩きながら滑稽そうに言い
それに対し、私の母親は私の頭を優しく撫でていた。
その場所は、私の家のリビング。
まだ、私が生後一か月の頃…
私たちは、こうやって互いを見合っていたらしい。
といっても、勝己は4月20日生まれ。
私は3月20日生まれ。
実際の所を言うと…
年が違う!;
身長差もあるし体重差もあるし
何より首も座ってないんだから、なおさら危ない!!;
だというのに…;
勝己母「あ~、懐かしいわねえ。
勝己もこんな頃があったなあー。
恵土ちゃん見てたら抱き締めたくなるわ^^♪」
恵土母「あら?
お隣なんだからいつでも抱き締めにきていいわよ?(微笑)
その時は勝己君も来てくれたら嬉しいわよねえ^^♪」
勝己母「そう?じゃあ毎日来よっか!
ね?勝己」
ばしぃん!!(勝己母が勝己の肩を軽く叩く)
勝己「む~)…」
恵土「う?(首傾げ」
恵土母「くすくす)恵土にはまだ解らないわよねえ^^」
いつものことながら母親同士はのほほんとマイペース。
というか、11か月も差がある二人を一緒に居させていいと思っているのだろうか?;
といっても、当時はそんなことは考えつかないし
15歳となった今になってからビデオを見ていて、ふと思ったことである。