第18章 緊急応援要請
神の力を自在に行使できれば…
でも、身体が耐えられるはずがない!
一瞬で崩壊して、そして一瞬で超速再生して…
ゲームオーバーだ(寿命が尽きる)。
恵土「くっあっ」
ギリギリの範囲で圧縮させながら押し返そうとする中…
空無「ぶざまだな!!??
何が護らせろだ!自分さえ護れないクズが!!」
恵土「っ…
(こいつの、言う通りだ。
自分さえも護れなきゃ、相手を護れない!
誰も、護れない!!」
一瞬、脳裏に死んだ祖父母と両親の姿が浮かんだ。
恵土「涙目)っ…;
(ごめんっ;(じわっ&震」
空無「泣いた所で、殺そうとする行為は止めねえぞ!」
そう、力をじわじわと増加させながら撃ち続ける中…
恵土「…ごめん
(死んだ両親と祖父母の笑顔と楽しかった毎日が、脳裏によぎる)
ごめん…
(私が存在したせいで
いじめっ子となった人たちに、いじめられる毎日がよぎる)
ごめんっ!!(涙)
(そうして…
結婚する約束をしたかっちゃんと、デッ君…
立ち直るまで、何度でも相手をしてくれたヒーローたち……)
ッ…(涙)
(今、過去を知った上でも
傍に居て、大切そうに接してくれるクラスメイトたちもまた同様に…」
空無「潰れちまえええ!!」
空無の発する
空間ごと圧縮させたことによって生み出された、圧倒的な力
光が大きくなり、両手で上から押された。
押しつぶされそうになる中、私は……
恵土(そして何より…)
幼恵土「きゃっきゃっ^^」
風は、優しく吹いてくれた。
何度でも、護ってくれた。
手を伸ばしながら、掴もうとしても掴めない。
それでも、すぐ近くに存在を感じた。
だから…
どこに居るともしれない風に向けて
手を伸ばしたまま、満面の笑みを向けていた。
『それが何より、嬉しかった。
大事に、大事に…優しく、包み入れてくれたから。
受け入れて、くれたから…っ』
そんな想いと共に…
涙が、零れ落ちる。
自然と動いて、優しく…
見守り続けてくれていた。
生まれてきてから、ずっと…
誰よりも温かく、長く…
隣に、いてくれた。
涙が、ぼろぼろと零れ落ちる中…
想いを、言葉にした。
恵土「ありがとう…大好きだよ(微笑」