第18章 緊急応援要請
『こちら恵土、至急輸血と手術の準備を頼む』
その手紙を添えて送ったことで、連絡が回されていった。
恵土「…
(ちゃんとうまく伝わってる。よかった」
そう思う中…
ステイン「…ヒーローか」
恵土「正確には、まだヒーロー科の生徒だ。
緊急応援要請があれば、すぐさま駆けつけるよう言われてる」
ステイン「…ふっ(微笑」
それを聴いてから、ふっと笑いだし
即座に斬りかかってきた。
がきぃん!!
風を纏った日本刀で立ち向かうと…
後ろを向いて、裏拳を下から上へ振り上げてきた。
が、それをかわした直後に
その拳から刃を出し、即座に振り下ろす。
それもまた、日本刀で弾いて一気に距離を詰め
腰を落とすと同時に、重心と共に左拳を突き立てる。
どごぉ!!!!!
生々しいのが入った
そう思った直後…
異変が起こった。
恵土「!」
「お前の相手は…俺だろ?」
間一髪…
ギリギリで拳を無効化されていた。
ステイン「体術に精通してるな。
もう少し楽しみたかったが
空無「俺の獲物だ。解ってんだろ?」
ステイン「…ちっ」
そう舌打ちした直後、ステインは消えた。
恵土「!待t
ざっ!!
恵土「…!」
空無「何回も言わすな。
お前の相手は…俺だろ」
恵土「…」
黙ったまま睨み合いが続く中…
空無が突如、動き出した。
がきぃん!!
ギリギリ…
刃がこすれ合う音がする。
恵土「…
(どうする?
ゼロドライブは使えない。
だとすると、空間ごと無効化する力は作れないし張り合えない。
それでも、神の力になる寸前までなら強められる…
力は、圧縮させれば圧縮するほど反発する力が強くなる。
もし、途中で押さえる力が弱まれば…
って考えてる場合か!!
やるしか、ない!(きっ!」
空無「やっと、覚悟を決めたか」
そう言われた直後、私は刃を弾いて後ろへ飛びずさった。
そして…
恵土「ゼロドライブ!!発動!」
身体に影響が出ないギリギリのラインで、発動させた。