第17章 雄英体育祭
担当医「わかっているならいい。
ただ…
神の力のようなもの以外なら、話は別だ」
恵土「…」
担当医「閉会の時も使うつもりだろうが…
限度はわきまえてくれ。
先程のあれは、原子爆弾をも遥かに凌駕していた。
ただ唯一の違いは、放射線がないというだけでな」
恵土「あい;」
担当医「前にも言ったが…
2回が限度だ。
そのうち1回は使ってしまったから、次はない。
もし、もう一度使えば…
たとえ君の身体であったとしても、最低でも一ヶ月は目を覚まさないだろう」
恵土「…もしくは一生」
担当医「頷)うん。
ただでさえ危険なのに
自分から、もっと危険にしているようなものだしね」
その言葉に、私は俯いたまま言葉を返した。
恵土「…神の力の時だけは使わないようにします;」
担当医「肝に銘じておいてくれ。
あの敵を倒すのが大変なことは重々承知している。
テレビにのったのも、あんな派手に行動したのも
敵を、自分に引き付けるためなんだろ?
私はここにいるぞ、と」
恵土「!!」
その言葉に
驚きを露わに、顔をあげると…
解っているとでもいうかのように、頷かれた。
担当医「まったく(溜息)
小さい時から変わらないな(苦笑&腕組」困り顔
恵土「あはは^^;(後ろ頭かく)
すみません(ぺこり」
担当医「いいよ」
恵土「!…え」
担当医「君の無茶は、いつものことだろう?
小さい時からの仲だ。
少しぐらいは大目に見るとして、くれぐれも無茶だけはしないでくれよ?(微笑&なでなで」
そう、優しく撫でてくれる手は…
ある手に、とても似ていた。
恵土「お父さん…)
…ありがとう…ございます(微笑」
目を伏せながらも…
瞼に浮かぶ愛しい人に、目を細めながら微笑んだ。