第17章 雄英体育祭
昼まで、担当医の方と話をしていた。
というのも…
最初に開会式で見せた、あの大爆発の件である;
担当医「やり過ぎです!!;」
恵土「えー;」
ということだそうで;
説教と現在の状況の件について、くどくどと叱られた。
恵土「…;」←ばつが悪い
担当医「体に一番力がかからない方法を考えたはずだったが
それにはやはり、限度があるようだ;
いいかい?
君の編み出した『ゼロドライブ』は諸刃の剣。
あれのメリットは、空間ごと分散を無効化することで
些細な力であっても結界内に籠ることで、最小の力で最大限の威力を発揮することにある。
だが、あまりにも力が増大し過ぎる。
『メラ』の中でも最低威力のものが、最大威力の『メラガイアー』を遥かに超えるぐらいにね」
恵土「…ドラクエ?;(首傾」
その例えに思わず呟く中
担当医「あまりに強大過ぎる力の場合」
恵土(あ;スルーするんだ)
それをスルーしながら言う担当医に
何でか少し考えて…
ことの大きさを伝えるのに必死なんだろうと、察した;
そしてツッコむのをやめた。
担当医「ただでさえ強大過ぎるのに、さらに強めるもんだから
その押さえ込んでいた結界をも超えて溢れ出た時には…
言わずもがな、身体に対する影響が凄まじいことになる。
だから、前のように意識が戻るまで時間がかかり
その上、意識レベルも昏睡に陥るまでになった。
自然と超速で治癒する身体であったとしてもだ!」
恵土「ほい;」
ずいずい熱弁される中
突きつけられる事実に、言われるがままに頷いた。
担当医「あのゼロドライブは…
例えるなら…
触れれば割れるようなシャボン玉の中で、原子爆弾を2億発以上爆発させているようなもんだ」
恵土「爆発しないのが不思議なぐらいだなあ;(たらーり」
素直な感想である
担当医「とにもかくにも…
もう二度と、使ってはいけない。
それが、神の力ならばなおさら…
わかるね?」
その言葉に、私は黙ったまま頷いた。