第4章 幼稚園時代
麗日「デク君は、恵土ちゃんとどんな感じだったの?
デッ君って呼ばれてたけど」
出久「え…えっと、その…
幼稚園の時、一緒だったんだ^^;
かっちゃんみたいに
祖父母の代から、隣の家同士って感じじゃないけれど(苦笑)
でも…
いつだって、救けに来てくれたんだ(微笑」
そう、空を見上げながら微笑んでいた。
~幼稚園時代~
かっちゃんに、デクというあだ名をつけられた。
無個性だと解ってから、差別が激しくなった。
『ヒトは生まれながらに、平等じゃない』
それが、齢4歳にして学んだ現実…
だけど、それをいつも救けてくれる人がいた。
そして、最初に救けてくれたのは
こんな、青く晴れた日だった。
出久「泣いてるじゃないか!
これ以上は…
ひっ。僕が許さないぞ!!(涙目&震えながら拳握る」
勝己「…ふっ(微笑)
無個性のくせに、ヒーロー気取りか?
BOM!(右拳を爆破と共に、左掌にぶつける)
デク^^(黒」
その後ろに居る、取り巻きの二人もまた
指を伸ばす個性、翼を生やす個性を発動していた。
出久「ひっ!;(後ずさり」
『おらあああ!!』
そう襲い掛かり、当たりそうになった直後…
恵土「やめんかあああ!!!!」
げしぃっ!!!
横に揃った三人に対し
かっちゃんごと、左足跳び蹴りで蹴飛ばした。
目を回す二人の中…
勝己「っ~。何しやがんだ、恵土!!」
恵土「やかましい!!」
勝己「!;」
恵土「なんだってデッ君に意地悪ばっかすんだよ!!」
勝己「ああ!?
無個性のくせにヒーロー気取りしてんのが悪いんだろうが!!」
恵土「だったら
お前も同じようにやられてから言えやボケえええ!!」
どごぉおおおん!!!
勝己「っぅぅ;」
風を纏った拳で、木に叩きつけられた;
そんな中…
恵土ちゃんは、言い聞かせるように前に立って言った。
恵土「自分より上の個性だから
人を傷付けていいってことになったら、それこそ社会はめちゃくちゃになる。
だから…」
かっちゃんを真っ直ぐに見つめて、はっきりと…