第14章 亀裂
恵土「…せえな(ぼそり」
勝己「あ゛!?」
恵土「うるせえって言ってんだよ!!!(くわっ!!)
そっちこそ自分の気持ちばっかじゃねえか!!」
勝己「てめえの方こそ自分勝手だろうが!!
相手のためだ!!??
そんなのただ逃げてるだけだろうが!!!
何で自分の命を優先しねえで、今笑ってんだよボケが!!!!」
恵土「知るかよ、そんなの!!
話せるわけねえだろ!
話したりしたらこの空気だ!!
だから話したくなかったんだよ!!
この楽しいはずだった空気も!
教室自体が成り立たなくなるんだからさ!!!」
恵土ちゃんは、僕等が知ったことを感じ取った。
そして…
教室は、険悪な雰囲気に包まれた。
切島「と、とりあえず落ち着けって;
な?二人共」
仲裁として
切島君が間に割って入ろうとしても…
二人は、互いしか目に入ってなかった。
勝己「…俺との約束はどうなってんだ?
小さい時、約束したろ」
そう言いながら
恵土ちゃんのペンダントを握って引っ張り出し
ぐいっ。ぎゅう。
それを、優しく握り締めていた。
そしてそれらは…
二人の問題だから、口出しするなって言っていたように感じた。
僕等ができるのは、ただ見守るだけだって薄々わかった。
勝己「それ破るつもりか?
あと数年の命ってなんだ!!??
これから先があるんじゃなかったのかよ!!!??」
恵土「私の命なんてどうだっていいだろ!!!」
ばしぃ!!!
そう叫びながら、かっちゃんの手を払った。
勝己「!!」
その反応に、周囲が驚きに包まれる中
さらに、衝撃的な結末を迎えることになった。