• テキストサイズ

越えてゆく者【ヒロアカ】

第13章 平和な日常へ




相澤「あの時、お前は俺たちを守り抜いた。

空間ごと、いっぺんに消されりゃ終わりだった。
だが、それをさせなかった。


力を使わせないよう、必死に闘った。

捕らえることは出来なかったが、今度は護り抜いた。



お前も、生徒たちも、俺たちも…

全員が身を挺したからこその結果だ。



産まれてこなきゃよかったなんて、気軽に言うんじゃねえよ。


それまでの時間が、各々にあった。

それでも、結ばれたからこそ産まれた『たった一つの命』だ」

恵土「!!」


その言葉に、母の言葉が重なった。



恵土母『でもね…

どれだけ辛くても、生きなきゃダメなの。


だって…

そのおかげで、あなたに出会えたんだから^^』


小さい頃、声をかけられた。

その涙ながらの言葉に、涙が…



恵土「っ;」


その言葉が思い返されると同時に、涙が頬を伝う。



相澤「死んでいい命なんてないように

価値のない命なんてない。


それに、何より…
お前が言う奴等も、俺も

産まれてきてくれて、本当に良かったと思ってるよ。


お前とバカばっかしてきたが

…(微笑)


思い返してみれば、楽しい時間ばかりだった」

恵土「っ;

その台詞、そのまま返す!;;」


涙をぼろぼろと、立ち止まったまま流す中…

それにイレイザーも立ち止まりながら
私を見てから微笑んで、再び前を向き直し


ぽんぽん(頭に手を置く)


相澤「…

俺も、エクシードとシンパシーのことを誇りに想ってる。


立派な、最期だった(涙目」


恵土「うん;

お爺ちゃんもお婆ちゃんもね」


肩が震えるほど泣き伏びながら

それでも、左腕で拭きながらも言い続けていた。



相澤「ふっ…ああ(微笑)


今日の所は大人しく安静にしてろ。


しっかり休んで、しっかり食って…

しっかり生きろ。


死んでいった命が重くても、しっかり歩いてな」


その背は…

私が憧れた背中に似ていた。


(お父さんとお母さんの背中も

各々、イレイザーの背中の左右に視えた)

/ 464ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp