第13章 平和な日常へ
恵土「たかが2日眠りこけてたぐらいで…
まあ、確かにふらつきはするけど。
それでも…
そんなに気にするほどのことでもないじゃん(ぶうぶう」
相澤「…」
恵土「……
私が、もともと生まれてこなきゃ
こんなことにはならなかったのかな?」
相澤「あ?」
恵土「…疫病神、なのかな。私って。
かっちゃんが危ない目に遭いかけた。
お父さんとお母さんが死ぬきっかけになった。
相棒も、力としてしか見てもらえないで狙われてる。
今回も…
私がきっかけで、狙わr
ごすっ!!
イレイザーから鉄拳食らった;痛い;
相澤「バカか。
そんなんでヴィランが襲撃してこなかったら、どんだけましだって話だ。
どっちにしろ、オールマイトが平和の象徴として狙われてる。
それだけだ。
お前らは、それに巻き込まれただけだろ。
まあ、力が狙われるってのもあったが。
それで、お前が居なかったらならなかったとは思わねえ」
恵土「!…え?」
相澤「…言ってたんだろ?お前の母親が。
『お前を産んで
お前と出会えて…
一緒に、大きくなれて……
それが、一番の幸せだ』ってよ。
何回もエクシードから聴かされたから覚えた。
……知ってるんだろ?お前も。
お前の母親が、父親がどんだけ求めてるかも」
恵土「…うん」
相澤「なら、一々背負い込んでんな。
ヴィランが発生するのは、色んな要因が重なったからだろ。
お前ひとりのせいじゃねえ。
第一…
そう思うのを良しとしないのが、お前の父親と母親だ」
恵土「…うん」
相澤「それでも、生きてて欲しいから
お前のことを、死に物狂いで護ったんだろうが。
そしてお前は応えた。
お前のあの時の行動も、言葉も…
あの人たちにとっては、何よりも嬉しい恩返しだったと思う。
だから、うだうだ迷うな。
そう思う気持ちもわからんでもない。
だが、本気でそう思うなら…
大事な奴等を、今度こそ守り抜きたいって想うんなら
今、お前がすべきことをしろ」
恵土「…」
廊下の中、照らす光の下に
難無く、光は自然と差し込んできた。