• テキストサイズ

越えてゆく者【ヒロアカ】

第12章 各々の胸に




それから1週間後、私の誕生日の夜…


あの事件に遭った。



『むやみやたらに使わない方がいい』

その言いつけを護らなかった罰?


一瞬、そう考えた。




でも、それを打ち破ったのは…

『想い』だった。



それらをひっくるめた上での、強い想いが…


あの時、あいつに

本来の力を使えさせないぐらいのものにさせた。




『おそらく、お前の力を見て魔が差したんだろう』


イレイザーの言葉に、私は頷くばかりだった。

目の前にそんな力が転がっていて
なおかつそれが幼女なら奪えるかもしれないって思う


そう、納得がいったから。




あの時、自分がけりを付けなきゃいけなかったんだ。


守るために、頑張ってきた。




あいつを…

そう思わせてしまった現状から、救け出したいって


空無が、笑ってられる未来に…




そのためにも


あの時、止めなきゃいけなかったのに……





色んな走馬灯が過ぎる中…


再び、白い空間に戻った。




恵土「ねえ。

もしも…


もしも、私が護れたら

どうすればいい?」



恵土父「んー?

そりゃあ、「守ったぞー!!」って叫べばいい^^


あいつを倒せなかった

救けられなかったってことより、周りをよく見てみろ。



『大事な奴を護れた』

それこそが、何よりの贈り物だ^^」



恵土「…(微笑)

うん(頷)


最高の、成果だよな。

へへっ^^


ありがとう、お父さん(微笑」



そうして、目を開けると…

そこは……




見慣れた天井だった。




と同時に


亡き父の声が、頭の中に響いた。




恵土父『とらわれなくていい。

自分らしく、自由に生きろ』


恵土「うん!」



その声に、真っ直ぐに答えた。


/ 464ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp