第12章 各々の胸に
このままじゃ、また…
護れねえ!!
(煙の中、恵土が倒れ伏す姿が目に浮かぶ。
勝己を庇ったオールマイトを、庇ったことによるものが…)
強さが…足りねえ。
圧倒的な相手にも、対等に戦える力が!!
(恵土が空無と、1秒で30兆も攻防をし合っていた所を思い出す。
目にも映らない、史上最速最強の戦い…
本来なら、空間ごと周囲を消し飛ばすほどの威力がありながら
全く、影響を出ていないように
恵土が絶妙に調整していたのだと、刑事さんの口から明らかになった)
ぎりぃ!!
そう、歯を食いしばる中…
血が滲み出るほど、拳を握り締めていると……
勝己「!!」
幼い頃の恵土が、目の前に急に現れたように視え
驚きのあまり、目を見開いた。
幼恵土「ダメだよ、かっちゃん!
痛いでしょ?」
勝己「…けいっ
幼勝己「わりー。
でもしょうがねえだろ!
勝つためだ!!(ガッツポーズ&にや&キラン」
幼恵土「バカ!」勝己の頬を引っ張る
幼勝己「いでででででで!;」
幼恵土「無茶と努力は違うよ!
私は…
かっちゃんが傷付く方が、やだよっ(じわっ」
幼勝己「泣くなよ;(汗」←ばつが悪そう
幼恵土「泣いてないもん!!」
勝己(…昔の…記憶?)
唖然と見つめる中、それは続く。
幼恵土「お願いだから…
自分をもっと、大事にしてよ。
そうじゃなきゃ、やだよ(涙目)
お願い、だから…(涙」
涙ながらに呟かれた言葉に…
ふっと笑いながら、目に涙が浮かんだ。
勝己(ああ、なんだ…)
幼勝己「…解った。
だったら、お前も自分を大事にしろ!
大事じゃねえなんて、誰かが言ってこようが!!
俺だって同じように想ってんだってこと、絶対忘れんな!!!」
幼恵土「ぱああ)…(キラキラ)
うん!!^^//」
それを聴いて、目をキラキラと輝かせて
力強く頷く姿に…
満面の笑顔を見せる、その愛おしさに…
幼勝己「ドキッ!!)////」
俺は、想ったんだ。
護りたいって…