第12章 各々の胸に
勝己(なに、やってんだよ!(ぎり&ぎゅうう!)
視えてたんだろ?
目の前に、あいつがいたんだろ!?
「今度こそ、絶対守るから!!(涙」
守るって約束したろうが!!)
過去の事象(115~118参照)を思い出しながらも
拳を握り締める力を強めていた。
不甲斐ない
当時の弱かった自分から、強くなった気になってた。
決別した気になってた。
それでいながら、また守られた。
今日起こった、それらの事象に…
勝己はまた、拳を握り締める力を強めた。
次元が違い過ぎる強さを前に
『守れなかった』という現実を、噛み締めながら…
次こそはじゃなく
現在進行形で、守らねばと―
そのためには
圧倒的に『強さ』が欠如していることを、自覚した。
痛感させられた。
『こっからだ!!
俺は…!!こっから…!!
いいか!!??
俺はここで、一番になってやる!!!(涙目』
勝己(…(ぎり)
こっからだ!)
俺は、『強くなる』!!――
確かな決意と共に
一歩一歩、それを心中に刻みつけるように
真っ直ぐ
力強く、踏みしめながら歩んでいった。