第12章 各々の胸に
死柄木「痛ぇ~…
両腕両脚撃たれた。完敗だ。
脳無もやられた。手下どもは瞬殺だ。
子供も強かった。平和の象徴は健在だった…
話が違うぞ先生!」
テレビのような画面に叫ぶと、返事が返ってきた。
先生「違わないよ。ただ見通しが甘かったね」
ドクター「舐め過ぎたな。
ヴィラン連合なんちゅうチープな団体名でよかったわい。
所でわしと先生の共作、脳無は?」
黒霧「吹き飛ばされました。
正確な位置座標も把握できなければ、いくらワープとはいえ捜せないのです。
そのような時間は取れなかった」
ドクター「せっかくオールマイト並みのパワーにしたのに(ぶつぶつ」
先生「あいつも、手に入れられなかったんだろう?」
黒霧「ええ。あともう少しという所で邪魔が…」
先生「まぁ仕方ないか。残念」
死柄木「そうだ…
1人オールマイト並みの速さを持つ子供がいたな。
あの邪魔がなければ、オールマイトを殺せたかもしれない。
ガキが…」
先生「悔やんでもしかたない。精鋭を集めよう。
じっくり時間をかけて。
我々は自由に動けない。
だから君のようなシンボルが必要なんだ。
死柄木弔。
次こそ、『君』という恐怖を世に知らしめろ」
そんな話をされている中
生徒たち全員が、施設の前に集められていた。
刑事「両脚重傷の彼を除いて、ほぼ全員無事か。
だが、一人が無傷なのに意識不明なのが気になるな。
前の時は同じような感じで1週間目を覚まさなかったし(ぶつぶつ」
そんな中、電話がかかってきて話しだした。
蛙吹「刑事さん、相澤先生は?」
刑事「…
「両腕粉砕骨折顔面骨折。
幸い脳系の損傷は見受けられません。
ただ眼窩底骨が粉々になってまして…
目に何かしらの後遺症が残る可能性もあります」
だそうだ」
蛙吹「ケロッ…」
峰田「涙目)そんな…」
現状が伝えられる中、他の方は…