第12章 各々の胸に
戦いの最中…
眠りについた。
それは、いつもなら決して在り得ないことであると同時に
5時間気絶させた奴等以外を、野放しにする行為でもあった。
それらは全員束縛し、気を失わせていたものの…
ヒーローが来るまで、野放しに。
だが、その問題は関係なかった。
なぜなら、オールマイトの攻撃しようとする際
出久が両足が折れるほどの力で跳び
一瞬で距離を詰めながら、黒霧の実体部分を殴ろうとし
そこに黒霧が
霧を通して死柄木の攻撃が当たるようとした瞬間
ヒーローたちの救援がついた。
そうして…
出久「プロが相手にしているもの 戦っているもの、悪の世界…
それは僕たちにはまだ早すぎる経験だった)
何もできなかった…」
地面に伏しながら呟く中
オールマイト「そんなことはないさ」
かけられた言葉に、顔をあげると…
オールマイトが微笑みながら、声をかけていた。
オールマイト「あの数秒がなければ私はやられていた。
また、助けられちゃったな」
出久「…(ぶわっ!」
その言葉に対し
微笑みと共に、涙が溢れ出た。
そして
切島「緑谷~!大丈夫か~!?」
オールマイト(切島少年!
なんてすばらしい心持ち。
しかし待って!バレてしまう!
やばい待って!くっそ~!;)
その直後
間にある地面が、盛り上がった。
切島「うおっ!」
セメントス「生徒の安否を確認したいからゲート前に集まってくれ。
ケガ人の方はこちらで対処するよ」
切島「そりゃそうだ。ラジャっす!
おい爆豪!
ケガ人はヒーローに渡せってよ!!」
バタバタと走って去っていったのを見て
安心したように、一息ついていた。
オールマイト「ありがとう。助かったよセメントス」
セメントス「俺もあなたのファンなので」
セメントス
触れたコンクリを粘土のように操るぞ。
現代社会では鬼強だ!
セメントス「このまま姿を隠しつつ保健室へ向かいましょう。
しかしまあ毎度無茶しますね」
オールマイト「無茶をしなければやられていた。
それほどに強敵だった」
そう呟かれる中、ヴィランの本拠地では…