第11章 真実
『咄嗟の状況把握、判断、
瞬時にして行動に移せる技量…)
成長、したな…(微笑』
その小さな呟きは
小さかった頃の背を知っているからこそ…
今、すぐ傍にある大きな背に
思わず、微笑んでいた。
それから…
イレイザーは、意識を手放した。
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背後の空間と入れ替え、イレイザーを助けた直後…
恵土「メテオブラスト!!」
空間ごと圧縮させた
凄まじい爆炎を、ヴィランに向けて展開
恵土「アイスエッジ!!」
そして同様に圧縮させた
大氷壁を生成と同時に、刺を無数に展開させた。
それらを同時に
ヴィランのみに当たるように繰り出した中…
恵土「…くそっ」
「…そう…簡単に、やられ、と、思うな!」
ぜえぜえと肩で息をしながらも
それらよりも強力になるよう
空間ごと影響を無効化させる結界を生成し、吹き飛ばした。
そして再び、ぶつかり合おうとした直後
爆音と煙と共に現れた影に、動きが止まった。
そしてそれは
あるものによって、扉が壊されたことによるものだった。
それとは…
オールマイト「もう大丈夫!…
私が来た!!」
煙の中、床を一歩一歩踏みしめながら現れ
笑わぬまま、ネクタイを千切って叫んだ。
『オールマイトオオオオ!!』
出久「オール…マイト…
笑ってない(汗」
死柄木「待ったよ、ヒーロー…
社会のゴミめ!」
そう叫ばれる中…
一瞬で、近くに居たヴィランを掃討し
ヴィランの近くに居た三人を、即座に引き離した。
恵土「デッ君!!」
私は私で空中に浮いたまま
イレイザーと共に、瞬時に駆け付けた。
と同時に
空間無効化ヴィラン
『空無(くうむ)』が、その場に崩れ落ちた。
出久「!恵土ちゃん!
まだ、全身真っ白のまま…」
蛙吹「!緑谷ちゃん、恵土ちゃんの後ろ!」
峰田「相澤先生ー!!;(涙目」
幼馴染から心配されたり
二人からそう叫ばれる中、空中から相澤先生を渡した。
オールマイト「相澤君…すまない。
皆、入口へ!
相澤君を頼む!」
そして、オールマイトは…
目の前に立ちはだかるヴィランと、戦おうとした。
そしてまた、恵土もまた…
空無との決着を――