第11章 真実
そして…
しゅっ!!
日本刀で、床に一線を引くように斬り
恵土「ここから先…
何人たりとも通さん!!
行け!
お前の使命を、全うしろ!!」
そう、真剣な表情で睨み据えるそれに…
近くに居た生徒は、武者震いが止まらなかったそうだ。
そして
救けを呼びに行こうとした飯田を止めようと、黒霧が動き出し
13号が、その黒霧を止めようとするが
背後からやられ、後は生徒たちの絶妙な連携によって止められた。
そんな中、それら以外のヴィランを押さえながらも
風を飯田へ送って背を押すと同時に
先に扉についた風に、扉を開けさせた。
恵土「5時間は目を覚まさないぜ。
そういう攻撃をしたからな」
そう言う中、風によって起こした竜巻はやんだ。
黒霧が扉に近付けないように
空間ごと圧縮させた風が吹き荒れる『結界』を張りながら…
「…」
恵土「やっと、救けられる。か」
沈黙した、空間無効化ヴィラン。
それに、そう呟く中…
ふと、噴水の方に目を向けた。
すると、衝撃的な映像が見えた。
イレイザーが
でかいヴィラン脳無に腕を折られ、血まみれにされており
悲鳴を上げていた。
恵土「!!」
その直後、思考するのも忘れ
一瞬で跳び上がり、その場に駆けつけようとした。
相澤(確かに個性は消した!
つまり、個性がなくともこの威力…
オールマイト並じゃねえか)
そして頭を掴まれて地面に叩き付けられた頃には
『今回はゲームオーバーだ。帰ろっか』と呟いており…
恵土「空間!爆裂波!!」
その空中から駆けつける中、脳無に向けて
空間ごと圧縮させた板を球状に変形させ
その球の内部に
中央から一点に向けて集約させながら圧縮させていき
解き放とうとした直後
がっ!!
恵土「!!!」
どぼぉおおんん!!!!!
その直後…
動かないはずの敵から、攻撃を受け
恵土は、水の中に。
空中で放置された球は
周囲への拡散を制御した上で圧縮されているにも拘わらず
全方位へ向けて
立っていられないほどの、凄まじい爆風と衝撃波が炸裂させた。