第11章 真実
どごぉおおおおん!!!!!!!
そして現在…
世界を亡ぼす巨悪を実現しようとする力と、戦っている……
恵土「バカだな!
どうしてもやりたいなら、無断で視えないとこでやりゃいいもんを!」
「察知するくせに何言ってる!?」
恵土「そうだな!
それを探し続けて、その中でも修業し続けてきた!!」
そう言い合いながら、互いに攻撃を弾き飛ばし合い
いったん距離を取ってから
再び、強大な力を集約させてぶつけ合った。
再び巻き起こる衝撃波と爆風。
それは…
オールマイトの出す、全力以上の力をも遥かに凌駕していた。
(ただし、照明を割らないように加減はされていた)
出久(打ち消し合う様に、風を操作してる!
僕等に、悪影響をもたらさないために!(汗)
本当に…次元が違う。
あまりに違い過ぎて…
相澤先生が恵土ちゃんに任せた理由が、よくわかった)
私の祖先は…
殺された。
この宿った個性が、教えてくれた。
私の前に宿った人が6歳と、幼かった頃
交通事故に遭った際に、実の両親が護って死んだことを。
親類にハブられ、殺されかけ…
結局の所、育ての両親でさえも拒絶された。
それでありながら
それでもなお、真っ直ぐに進もうとした。
自分一人の力で生き抜くため
必死に、強くあろうと
山の奥深くで、動物たちと共に過ごしていた。
だが、後に一人の人と出会う。
それは…
お腹を空かせた己に向けて、愛を向けてくれた。
漫画のような話だけれど…
行き倒れていた自分に、手を差し伸ばしてくれる人がいた。
それが、とても嬉しくて…温かくて……
誰もが、そんなものを向けられることはなくって…
だから、涙がとめどなく溢れ出た。
だからこそ…
是が非でも、護りたいと思ったらしい。
そして、その時は…
中国にて発行する子が産まれたと
新聞に取り上げられた時だった。
確かに、嫌なことだらけだ。
でも…
それがあったからこそ、救けられたことから
闇以外が無かったからこそ得られた
光に満ちた『温かさ』から、目を逸らしてちゃいけない。
それを教えてくれたのが、この世界だから。
だから…
それごとひっくるめて、護り抜くと決めた。