第10章 襲撃
その説明を受けて、僕等は理解した…
エネルギーを操作する。
それを利用した上で、空間ごと無効化する個性と同等か
それ以上の力を、既に完成させていることを。
相澤「やっぱり先日のあれはくそ共の仕業だったか」
「くぅ。
光速の動きだぞ!?…なんで、みk
がっ!!
そう起き上がろうとした直後
足で押さえながら、空間ごと動けなくさせたようにも視えた。
僅かにだけど…
うっすらと、境目が解る。
まるで、メガネのグラスだけみたいな感じで
恵土「先に答えろ。
狙いは、私か?オールマイトか?」
「…」
恵土「ちっ。両方か」
どっ!!
そう尋ねるや否や、視えたが故か
無力化させるために、一瞬で空間ごと無効化する影響を相手に加え
気絶させるだけの威力に制御した一撃を食らわせていた。
それだけでも、相当の威力だった。
そんな中、僕等は話し合っていた。
外への連絡ができないかを…
恵土ちゃんの目を瞑りながらの言葉が聞こえた。
恵土「連絡は無理だ。
エネルギーを通して感知した。
電波系がやられてる。
そして、この施設以外の学校にはヴィランは来ていない(真剣」
いつものような、のほほんとした空気じゃない。
「あはは^^♪」
ほんわほんわした感じとは、全く違う。
恵土「ヒーローがいくらいようが
『空間無効化』の個性に打ち勝てるのは
同等かつ、それ以上に扱いこなせている奴だけだ。
あの紫もや…
おそらく、移動手段とされる個性持ちが『もや人間』。
13号のブラックホールだけじゃ、決定打にはならなくとも足止めには…
いや、それでもその吸い込む場所以外から攻撃されれば……
くそっ。考えてる場合じゃないか。
今は一分一秒ももったいない(ぶつぶつ」
凄く速い。分析だけじゃなく、これからの対応も…
恵土「イレイザー、13号。
狙いはオールマイト、平和の象徴の破壊だそうだ。
こいつは、路地裏で腐ってた所をたぶらかされたらしい。
違う場所に居てよかったな。
そして、次の狙いが私だと(溜息)
あいつが、連合みたいな真似してくるなんて思いもしなかったが…
今は先に戦うしかないよな」
そう、真剣な表情で
ヴィランの現れた場所を、見下ろしていた。