第9章 田中恵土:オリジン
『あなたがいて、よくないと思う人は
確かに、この世にいつか現れるかもしれない。
でもね…
私は、あなたがどれだけの時を過ごそうが
どれだけ変わって、醜く生き永らえることになったとしても
大事な存在なの^^;;』
忘れないよ…
『何物にも代えられない大切な存在…
それは…
あなたのように、たくさんの時と…
それまでの想いを込めて産んだ…大切な、子供なの』
絶対に。
今までの時が
今までの想いの積み重ねが…
そのものが、私だから。
私は…
両親に、愛されて生まれてきた存在だ。
(出てきた言葉については、36~42ページ参照です。
母との想い出)
そんな思いと共に、真剣にたたずんでいた。
全て、もらってきた。
思いも、想いも
挫折も、乗り越えてきた日々も…
全てが折り重なって、今がある。
それが、遠くない未来において
同じように、大事なことを知って欲しい。
お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃん…
何であんなに必死に護ったのか、解った気がする。
力を目覚めてない状態で戦ったら、危ないからじゃない。
ただ、自分の子供だから
家族だから、大事だから護ったんじゃない。
この想いを
いつか分かって欲しいから、生かしてくれたってことが骨身に沁みて解る。
そう考えながら、目的場所に立ち
私は歩みを、一歩一歩踏みしめていった。
これまでの歴史も
それまでに、託されてきた想いも…
全て、この身に感じながら……